東証スタンダード 4838

スペースシャワーSKIYAKI HD

開示歪みダッシュボード|2027年3月期 1Q / バリュー投資用
日足データ最終日 2026-09-18
708円
前日比 -0.42%
予想PER
9.35x
会社予想EPS 75.73円
PBR概算
1.31x
6月末自己資本ベース
予想配当利回り
4.24%
DPS 30円
時価総額概算
114.8億円
自己株除外
簡易ネットキャッシュ
68.2億円
時価総額の59%
52週高値から
-25.2%
高値947円 / 2025-10-06
今回の読み方: 「最新Qの見た目」だけでなく、前年の特殊要因・会社予想の残り前提・セグメント利益の入替え・還元・資産クッションを同時に見ます。

30秒で分かる今回の開示

一番近い歪みは「前年が強すぎる比較」+「利益源のシフト」+「還元強化」。
まず見る
営業利益+1.2%だけで「悪い」と決めない前年の比較基準が強すぎるため。
次に見る
どの事業が利益を作っているかコンテンツ減益をソリューション増益が埋めています。
必ず注意
売上+9%なのに粗利+0.4%売上の伸びがそのまま利益の伸びになっていません。
期待しすぎない
進捗30.7%だけで上方修正を決め打ちしない前年の季節性でもほぼ同じ進捗でした。
下値材料
配当・自社株買い・現金待つ間のクッションになり得ますが、現金全額を余剰資金とは見ません。

いまの数字

金額は概算 / 百万円ベースから換算
最新Q 売上61.6億円YoY +9.0%
最新Q 営業利益6.14億円YoY +1.2%
通期OP予想20.0億円YoY +2.2%
Q1 OP進捗30.7%前年季節性 31.0%
現金+長期預金68.4億円6月末
簡易NCAV15.6億円時価総額の13.6%
初心者向け注意: 「中計の2028年営業利益24億円」は今期会社予想ではなく、将来の経営目標です。今期会社予想は20億円です。

今回の「歪み」パターン

○=事実/計算で比較的強い △=追加確認が必要
強チェック3 / L01

前年比較の歪み

営業利益が「+1.2%しか伸びていない」と見えますが、比較相手の前年1Qは営業利益+159.7%という非常に強い四半期でした。

なぜ重要? 前年には統合一時費用の剥落・早期退職などのコスト削減効果が+1.22億円含まれており、今年の+1.2%をそのまま「失速」と読むと実力を見誤る可能性があります。
根拠:前年1Q説明資料 p.14-15 / 最新1Q説明資料 p.4,9
強チェック23・31 / L07

利益を稼ぐ場所が変わっている

コンテンツ利益は▲22.0%ですが、ソリューション利益は+84.3%。全社利益が横ばいでも、中身は大きく入れ替わっています。

なぜ重要? ソリューションのセグメント利益構成比は概算 21.7% → 39.5%。SKIYAKI営業利益+106.5%、インフィニア+141.8%で、デジタル/カフェ側の利益寄与が増えています。
根拠:最新1Q説明資料 p.13-14
強チェック38・39・40 / L09

株主還元が一段強くなった

年間配当は25円→30円。配当性向40〜50%を目標に累進配当を継続し、自社株買いも続けています。

なぜ重要? 708円時点の予想配当利回りは約4.24%。買戻し上限2億円は現在の概算時価総額の約1.74%です。
根拠:最新1Q説明資料 p.6 / 通期説明資料 p.22
中チェック33 / L08

現金クッションは大きいが、ネットネットではない

現金+長期預金からリース債務を引いた簡易ネットキャッシュは約68.2億円。概算時価総額の約59%です。

なぜ重要? 一方、NCAV簡易値は約15.6億円(時価総額の約13.6%)。預り金など運転負債も大きいため、「現金が全部余剰」とは見ない方が安全です。
根拠:最新1Q短信 p.4-5 / AI計算
注意チェック24・25 / L04

全社の利益率は改善していない

売上は+9.0%ですが、粗利は+0.4%。粗利率は 32.50% → 29.92%(-2.58pt)です。

なぜ重要? 営業利益率も 10.73% → 9.96%(-0.77pt)。ソリューションは改善している一方、コンテンツ側のコスト増・反動減を確認する必要があります。
根拠:最新1Q短信 p.6 / 最新1Q説明資料 p.9,13
弱チェック9・11 / L02

「高進捗だから上方修正」は今のところ弱い

営業利益進捗は30.7%ですが、前年1Qが前年通期利益に占めた比率も31.0%でした。

なぜ重要? 残り3Qに必要な平均営業利益は462.2百万円/Q。前年残り3Q平均450.3百万円/Qより約2.6%高いので、会社予想が不自然に弱いとは言いにくいです。
根拠:最新1Q説明資料 p.5 / 通期実績 / AI計算
要確認チェック48 / L11

Bitfanの成長は強いが、開示数字に表記差

有料会員数180万人、FCサービス数1,893とKPIは伸びています。

なぜ重要? ただし有料会員数の前年同期比が短信では+25.2%、説明資料では+26.9%と一致しません。定義差・基準日差・記載差の確認が必要です。
根拠:最新1Q短信 p.2 / 最新1Q説明資料 p.20

四季報風|最新Q・前年同期・前Qの比較

単位:百万円
指標最新 2027/3 1Q前年同期 2026/3 1QYoY前Q 2026/3 4QQoQ
売上高 6,158.8 5,650.3 +9.0% 5,431.0 +13.4%
売上総利益 1,842.7 1,836.1 +0.4% 1,536.0 +20.0%
営業利益 613.5 606.2 +1.2% 219.0 +180.2%
経常利益 630.9 635.4 -0.7% 212.0 +197.6%
親会社純利益 366.9 346.4 +5.9% 151.0 +143.0%
EBITDA 768.5 755.5 +1.7% 379.0 +102.8%
ポイント: 売上は+9.0%でも粗利は+0.4%です。販管費がほぼ横ばいだったため営業利益は辛うじて+1.2%。「売上成長=収益性改善」ではありません。

利益の中身|全社では見えない変化

最新1Q vs 前年1Q

利益率の分解

粗利率
29.92%
前年 32.50% / -2.58pt
営業利益率
9.96%
前年 10.73% / -0.77pt
販管費率
19.96%
前年 21.77% / -1.81pt

セグメント利益率

コンテンツ11.9%(前年 16.3%)
ソリューション7.9%(前年 4.8%)

営業利益の増減要因

事業YoY影響読み方
ライブ▲735周年イベント規模拡大の投資増
メディア▲40減衰トレンド+TV Plus終了影響
アーティスト▲33前年大型ライブの反動減
エンタメカフェ+53名古屋黒字化+既存店増収
プラットフォーム+104会員増+EC好調
事業転換シグナル: ソリューションのセグメント利益構成比は概算 21.7% → 39.5% に上昇。全社営業利益だけではこの変化が見えません。

投資家の13レンズを一画面で

Excelの思考を「問い」に変換
IDレンズ判定この銘柄でどう読む?反証 / 次の確認
L01正常利益○ 前年Q1が高ベース。統合費用剥落等を含むため、最新+1.2%を単純な失速と見ない。コンテンツ減益が恒常化すれば反証
L02保守ガイダンス× Q1進捗30.7%は前年季節性31.0%とほぼ同じ。残りQ前提も弱すぎない。2Qで明確な上振れなら再判定
L03受注先読みN/A 受注高・受注残型ではなく、会員/KPI型の会社。KPIを先行指標として見る
L04利益率△ 全社粗利率・営業利益率は低下。ソリューション利益率は改善。粗利率低下が続くか
L05価格・ミックスN/A 価格改定の主要開示なし。セグメントミックスはL07で評価。ARPU・手数料率を確認
L06構造改革○ 統合費用・構造改革費用の剥落で利益水準は段差上げ。ただし効果の多くは既出。固定費が再膨張しないか
L07事業転換○ ソリューション利益+84.3%、SKIYAKI OP+106.5%、会員180万人。会員増→利益増が続くか
L08資産価値△ 簡易ネットキャッシュ約68.2億円。ただしNCAVは約15.6億円。現金流出・預り金との対応
L09還元○ DPS30円、利回り約4.24%、自社株買い継続。利益悪化・還元方針変更
L10経営変化△ 統合後に中計上方修正・配当性向引上げ・買戻し継続。ROE目標の実行度
L11IR確認○ 会員YoY表記差、ライブ投資額の一過性、Q1現金減少の内訳が未解明。IRで確認
L12相対価値N/A 同業比較データは今回の入力資料にない。同業3〜5社を追加
L13カタリスト○ Q2のソリューション/KPI、買戻し、粗利率、中計進捗が次の確認ポイント。KPI失速・材料出尽くし

48項目チェックとの照合|主な該当・非該当

テスト版では投資判断に効く項目を優先表示
IDカテゴリチェックシグナル判定今回の根拠レンズ
3A 正常利益前年比較が特殊要因で歪んでいる ○前年Q1がOP+159.7%の高ベース+統合費用剥落等L01
6A 正常利益構造改革費用が縮小・消滅する ○統合/構造改革コスト剥落でFY26利益水準が段差上げL06
9B ガイダンス進捗率が季節性比で高い ×30.7%は前年Q1の通期シェア31.0%とほぼ同じL02
11B ガイダンス残り期間の会社前提が不自然に弱い ×残Q平均必要OPは前年残Q平均比+2.6%L02
19C 先行指標月次・KPIが決算後も加速 △Bitfan会員・FC数は増加。ただし決算後加速までは未確認L07/L11
23D 利益率事業セグメントミックスが改善 ○ソリューション利益+84.3%、利益構成比上昇L07
24D 利益率粗利率が改善 ×32.50%→29.92%で低下L04
25D 利益率営業利益率が改善 ×10.73%→9.96%で低下L04
26D 利益率販管費等の売上比率低下 ○販管費率 21.77%→19.96%L04
30E 構造改革M&A後のPMI・シナジーが数字に出始める ○SKIYAKI OP+106.5%、インフィニア+141.8%L07
31E 構造改革低収益事業から高収益事業へ構成転換 ○コンテンツ減益に対してソリューションが利益成長L07
33F 資産価値現金・正味流動資産が時価総額に対し大きい △簡易ネットキャッシュ/時価総額 約59.5%L08
36F バリュエーションPERでは高く見えるがFCF/EVでは安い △簡易EV/会社予想EBITDA 約1.78x。ただし現金の余剰性に注意L08
38G 還元DOE・累進配当・配当下限で待てる ○累進配当+配当性向40〜50%目標L09
39G 還元配当性向引上げ余地・利益成長で増配余地 △会社予想DPS30円は予想EPS75.73円の約39.6%L09
40G 還元自社株買い+消却で1株価値上昇 △買戻し継続。ただし消却方針は未確認L09/L11
48H カタリスト一過性特需ではなく継続性を確認 △Bitfan成長は確認できるが、継続性・ARPUは追加確認L11
初心者向け:○・△・×の意味

○:開示事実・計算で比較的はっきり確認できる。 △:候補だが追加確認が必要。 ×:今回の資料では当てはまりにくい。 N/A:受注残のように、この業種ではそもそも主戦場でない項目。

次の決算で見る5点

仮説を「更新」するための項目
#見るもの確認意味
1ソリューション利益+84.3%が続くか続けば「利益源シフト」の確度が上がる
2Bitfan会員・FC数180万人 / 1,893から伸びるかストック型収益の継続性
3粗利率29.9%から戻るか全社利益率が再改善する条件
4コンテンツ利益▲22%が反動・投資要因で一時的か全社OP再加速の条件
5配当・自社株買い残枠実行 / 増配余地1株価値への還元確認

IRに聞くならこの5問

資料だけでは埋まらない穴
  • Bitfan有料会員数のYoYが短信+25.2%、説明資料+26.9%と異なるのは、定義・基準日の違いでしょうか?
  • POP YOURS規模拡大によるライブ事業▲73百万円のうち、来期以降に残らない投資・一過性コストはどの程度でしょうか?
  • 3月末から6月末に現金及び預金が約22.3億円減少した主因を、長期預金以外も含めて教えてください。
  • Bitfan/Bitfan ProのARPU・利益率は、会員数増加とともに改善していますか?
  • 取得した自己株式について、将来的な消却の方針はありますか?

株価と開示イベント

日足データ:2026-09-18まで
2025-08-08|1Q OP+159.7%|652円2025-11-13|2Q 修正|830円2026-02-13|3Q 修正|843円2026-05-14|通期+中計上方修正|754円2026-07-24|自社株枠拡大|660円2026-08-10|最新1Q|663円2026-09-18|最新株価|708円
株価反応は「市場が何を織り込んだか」を考える補助材料です。株価が上がった/下がっただけで開示内容の良し悪しを決めません。

根拠資料・情報の区分

F=実績C=会社予想/方針D=計算H=AI推論U=未確認
用途資料日付主なページ使った情報
最新短信2027年3月期 第1四半期決算短信2026/8/10p.1, p.4〜10業績・BS・利益率・セグメント
最新説明資料2027年3月期 第1四半期 決算説明資料2026/8/10p.4〜14, p.19〜21増減要因・KPI・株主還元
前年同期短信2026年3月期 第1四半期決算短信2025/8/8p.1〜10前年Q1比較・特殊要因
前年同期説明2026年3月期 第1四半期決算説明資料2025/8/8p.14〜18, p.24高ベース・進捗・会員KPI
前Q/前期通期2026年3月期 通期決算短信・説明資料2026/5/14主要ページ通期実績・新年度予想・還元
中計中期経営計画の修正に関するお知らせ2026/5/14p.1〜22028年目標上方修正
株価4838_T_daily_3y.jsonl2026-09-183年日足株価・イベント反応
このHTMLの読み方:「会社が言ったこと」と「計算・推論」を混ぜない

会社開示: 売上、利益、会社予想、会社の説明、中計目標、配当方針。
計算: PER/PBR、残Q必要利益、粗利率、ネットキャッシュ、NCAVなど。
AI推論: 「前年比較が歪んでいる」「利益源が移行中」など。推論は必ず元の事実・計算と分けています。