強チェック3 / L01
前年比較の歪み
営業利益が「+1.2%しか伸びていない」と見えますが、比較相手の前年1Qは営業利益+159.7%という非常に強い四半期でした。
なぜ重要? 前年には統合一時費用の剥落・早期退職などのコスト削減効果が+1.22億円含まれており、今年の+1.2%をそのまま「失速」と読むと実力を見誤る可能性があります。
根拠:前年1Q説明資料 p.14-15 / 最新1Q説明資料 p.4,9
営業利益が「+1.2%しか伸びていない」と見えますが、比較相手の前年1Qは営業利益+159.7%という非常に強い四半期でした。
コンテンツ利益は▲22.0%ですが、ソリューション利益は+84.3%。全社利益が横ばいでも、中身は大きく入れ替わっています。
年間配当は25円→30円。配当性向40〜50%を目標に累進配当を継続し、自社株買いも続けています。
現金+長期預金からリース債務を引いた簡易ネットキャッシュは約68.2億円。概算時価総額の約59%です。
売上は+9.0%ですが、粗利は+0.4%。粗利率は 32.50% → 29.92%(-2.58pt)です。
営業利益進捗は30.7%ですが、前年1Qが前年通期利益に占めた比率も31.0%でした。
有料会員数180万人、FCサービス数1,893とKPIは伸びています。
| 指標 | 最新 2027/3 1Q | 前年同期 2026/3 1Q | YoY | 前Q 2026/3 4Q | QoQ |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 6,158.8 | 5,650.3 | +9.0% | 5,431.0 | +13.4% |
| 売上総利益 | 1,842.7 | 1,836.1 | +0.4% | 1,536.0 | +20.0% |
| 営業利益 | 613.5 | 606.2 | +1.2% | 219.0 | +180.2% |
| 経常利益 | 630.9 | 635.4 | -0.7% | 212.0 | +197.6% |
| 親会社純利益 | 366.9 | 346.4 | +5.9% | 151.0 | +143.0% |
| EBITDA | 768.5 | 755.5 | +1.7% | 379.0 | +102.8% |
| 事業 | YoY影響 | 読み方 |
|---|---|---|
| ライブ | ▲73 | 5周年イベント規模拡大の投資増 |
| メディア | ▲40 | 減衰トレンド+TV Plus終了影響 |
| アーティスト | ▲33 | 前年大型ライブの反動減 |
| エンタメカフェ | +53 | 名古屋黒字化+既存店増収 |
| プラットフォーム | +104 | 会員増+EC好調 |
| ID | レンズ | 判定 | この銘柄でどう読む? | 反証 / 次の確認 |
|---|---|---|---|---|
| L01 | 正常利益 | ○ | 前年Q1が高ベース。統合費用剥落等を含むため、最新+1.2%を単純な失速と見ない。 | コンテンツ減益が恒常化すれば反証 |
| L02 | 保守ガイダンス | × | Q1進捗30.7%は前年季節性31.0%とほぼ同じ。残りQ前提も弱すぎない。 | 2Qで明確な上振れなら再判定 |
| L03 | 受注先読み | N/A | 受注高・受注残型ではなく、会員/KPI型の会社。 | KPIを先行指標として見る |
| L04 | 利益率 | △ | 全社粗利率・営業利益率は低下。ソリューション利益率は改善。 | 粗利率低下が続くか |
| L05 | 価格・ミックス | N/A | 価格改定の主要開示なし。セグメントミックスはL07で評価。 | ARPU・手数料率を確認 |
| L06 | 構造改革 | ○ | 統合費用・構造改革費用の剥落で利益水準は段差上げ。ただし効果の多くは既出。 | 固定費が再膨張しないか |
| L07 | 事業転換 | ○ | ソリューション利益+84.3%、SKIYAKI OP+106.5%、会員180万人。 | 会員増→利益増が続くか |
| L08 | 資産価値 | △ | 簡易ネットキャッシュ約68.2億円。ただしNCAVは約15.6億円。 | 現金流出・預り金との対応 |
| L09 | 還元 | ○ | DPS30円、利回り約4.24%、自社株買い継続。 | 利益悪化・還元方針変更 |
| L10 | 経営変化 | △ | 統合後に中計上方修正・配当性向引上げ・買戻し継続。 | ROE目標の実行度 |
| L11 | IR確認 | ○ | 会員YoY表記差、ライブ投資額の一過性、Q1現金減少の内訳が未解明。 | IRで確認 |
| L12 | 相対価値 | N/A | 同業比較データは今回の入力資料にない。 | 同業3〜5社を追加 |
| L13 | カタリスト | ○ | Q2のソリューション/KPI、買戻し、粗利率、中計進捗が次の確認ポイント。 | KPI失速・材料出尽くし |
| ID | カテゴリ | チェックシグナル | 判定 | 今回の根拠 | レンズ |
|---|---|---|---|---|---|
| 3 | A 正常利益 | 前年比較が特殊要因で歪んでいる | ○ | 前年Q1がOP+159.7%の高ベース+統合費用剥落等 | L01 |
| 6 | A 正常利益 | 構造改革費用が縮小・消滅する | ○ | 統合/構造改革コスト剥落でFY26利益水準が段差上げ | L06 |
| 9 | B ガイダンス | 進捗率が季節性比で高い | × | 30.7%は前年Q1の通期シェア31.0%とほぼ同じ | L02 |
| 11 | B ガイダンス | 残り期間の会社前提が不自然に弱い | × | 残Q平均必要OPは前年残Q平均比+2.6% | L02 |
| 19 | C 先行指標 | 月次・KPIが決算後も加速 | △ | Bitfan会員・FC数は増加。ただし決算後加速までは未確認 | L07/L11 |
| 23 | D 利益率 | 事業セグメントミックスが改善 | ○ | ソリューション利益+84.3%、利益構成比上昇 | L07 |
| 24 | D 利益率 | 粗利率が改善 | × | 32.50%→29.92%で低下 | L04 |
| 25 | D 利益率 | 営業利益率が改善 | × | 10.73%→9.96%で低下 | L04 |
| 26 | D 利益率 | 販管費等の売上比率低下 | ○ | 販管費率 21.77%→19.96% | L04 |
| 30 | E 構造改革 | M&A後のPMI・シナジーが数字に出始める | ○ | SKIYAKI OP+106.5%、インフィニア+141.8% | L07 |
| 31 | E 構造改革 | 低収益事業から高収益事業へ構成転換 | ○ | コンテンツ減益に対してソリューションが利益成長 | L07 |
| 33 | F 資産価値 | 現金・正味流動資産が時価総額に対し大きい | △ | 簡易ネットキャッシュ/時価総額 約59.5% | L08 |
| 36 | F バリュエーション | PERでは高く見えるがFCF/EVでは安い | △ | 簡易EV/会社予想EBITDA 約1.78x。ただし現金の余剰性に注意 | L08 |
| 38 | G 還元 | DOE・累進配当・配当下限で待てる | ○ | 累進配当+配当性向40〜50%目標 | L09 |
| 39 | G 還元 | 配当性向引上げ余地・利益成長で増配余地 | △ | 会社予想DPS30円は予想EPS75.73円の約39.6% | L09 |
| 40 | G 還元 | 自社株買い+消却で1株価値上昇 | △ | 買戻し継続。ただし消却方針は未確認 | L09/L11 |
| 48 | H カタリスト | 一過性特需ではなく継続性を確認 | △ | Bitfan成長は確認できるが、継続性・ARPUは追加確認 | L11 |
○:開示事実・計算で比較的はっきり確認できる。 △:候補だが追加確認が必要。 ×:今回の資料では当てはまりにくい。 N/A:受注残のように、この業種ではそもそも主戦場でない項目。
| # | 見るもの | 確認 | 意味 |
|---|---|---|---|
| 1 | ソリューション利益 | +84.3%が続くか | 続けば「利益源シフト」の確度が上がる |
| 2 | Bitfan会員・FC数 | 180万人 / 1,893から伸びるか | ストック型収益の継続性 |
| 3 | 粗利率 | 29.9%から戻るか | 全社利益率が再改善する条件 |
| 4 | コンテンツ利益 | ▲22%が反動・投資要因で一時的か | 全社OP再加速の条件 |
| 5 | 配当・自社株買い | 残枠実行 / 増配余地 | 1株価値への還元確認 |
| 用途 | 資料 | 日付 | 主なページ | 使った情報 |
|---|---|---|---|---|
| 最新短信 | 2027年3月期 第1四半期決算短信 | 2026/8/10 | p.1, p.4〜10 | 業績・BS・利益率・セグメント |
| 最新説明資料 | 2027年3月期 第1四半期 決算説明資料 | 2026/8/10 | p.4〜14, p.19〜21 | 増減要因・KPI・株主還元 |
| 前年同期短信 | 2026年3月期 第1四半期決算短信 | 2025/8/8 | p.1〜10 | 前年Q1比較・特殊要因 |
| 前年同期説明 | 2026年3月期 第1四半期決算説明資料 | 2025/8/8 | p.14〜18, p.24 | 高ベース・進捗・会員KPI |
| 前Q/前期通期 | 2026年3月期 通期決算短信・説明資料 | 2026/5/14 | 主要ページ | 通期実績・新年度予想・還元 |
| 中計 | 中期経営計画の修正に関するお知らせ | 2026/5/14 | p.1〜2 | 2028年目標上方修正 |
| 株価 | 4838_T_daily_3y.jsonl | 2026-09-18 | 3年日足 | 株価・イベント反応 |
会社開示: 売上、利益、会社予想、会社の説明、中計目標、配当方針。
計算: PER/PBR、残Q必要利益、粗利率、ネットキャッシュ、NCAVなど。
AI推論: 「前年比較が歪んでいる」「利益源が移行中」など。推論は必ず元の事実・計算と分けています。